日本人に急増している病、大腸がん。そのリスクともなる大腸ポリープが、干しシイタケのだし汁で予防ができるってご存知ですか?
京都の老舗料亭でも研究されて注目されているという栄養成分が、大腸がんの原因ともなる大腸ポリープを抑制する効果があることが研究で分かってきました。
特に日本では女性の死亡原因の第一位が「大腸がん」なんです。
そんな大腸がんのリスクを”干しシイタケ”から取っただしで抑えることができるということですから、やっぱり日本の食ってすばらしいなと思いますね。
今日は、干しシイタケのだしの大腸がん(大腸ポリープ)の抑制効果や、干しシイタケの取り方やレシピについてご紹介します!
大腸がんのリスクを減らすサバ節だしの成分とは?
大腸がんのリスクとなる大腸ポリープを抑制する栄養成分が、日本のダシから発見されました。
その成分とは「グルタミン酸」です。
グルタミン酸は、昆布の旨味成分としてよく知られていますが、昆布で取ったダシよりも干しシイタケで取ったダシのほうが約8倍ものグルタミン酸を含むことが分かりました。
- 羅臼昆布 2290~3380
- 真昆布 1610~3200
- 利尻昆布 1490~1980
- 日高昆布 1260~1340
- わかめ 2~50
オランダの医療チームが調査を実施
すでに動物実験では、グルタミン酸に大腸がんの発生を防ぐ効果が期待できると示されていたところから、実際にオランダ人の男女5,362人に調査を実施した。
- グルタミン酸の摂取量が多い人ほど、大腸がんのリスクが低下
- 食事からのグルタミン酸の摂取量が1%増えるごとに大腸がんを発症するリスクが42%低下
- BMI(肥満指数)25超の人ではリスクの低下は認められなかった
この結果、肥満ではない人は食事からのグルタミン酸摂取量が、大腸がんのリスクに関係することが分かった、としている。
大腸がんリスク低下、グルタミン酸の効果とは?
グルタミン酸には、疲労回復、脳の活性化、ダイエット効果などの効果が期待できることがわかっていました。
そして今、新しく大腸がん(大腸ポリープ)の抑制効果が期待できることもわかりました。
- 疲労回復
- 利尿効果
- アルコール依存症の改善
- 肥満の予防
- 便秘解消
- リラックス効果
- ストレス解消
疲労回復効果
肝臓では、アンモニアなど有害な物質を解毒していますが、グルタミン酸にはその解毒作用を助ける効果があります。
アンモニアが解毒されずに体内で増えてしまうと、疲労が溜まり免疫力の低下などを引き起こします。
グルタミン酸を摂ることで脳を活発にし、記憶力などが高まり、疲労回復や老化予防になります。
消化吸収を促進する
グルタミン酸には、胃腸などの消化器官を活発にさせる効果が期待できます。食べ物の消化吸収が促進されることで、便秘の解消にもつながることから、これらの動きが大腸には良い影響を与えていると考えられます。
グルタミン酸の摂りすぎに注意!
グルタミン酸の摂取量が多いほど、大腸がんのリスクは低下すると言われていますが、グルタミン酸の摂りすぎは体へ悪影響を及ぼす恐れがあるので注意が必要です。
グルタミン酸は、脳の興奮系の神経伝達物質の材料になることが分かっています。適度に摂取すれば、脳の興奮を抑えてGABA(ギャバ)というリラックス成分を作り、ストレス解消となします。
しかし、逆にグルタミン酸を摂りすぎると、脳のが興奮状態になってしまい、頭痛・興奮・睡眠障害・幻覚症状を起こす可能性が出てきます。
グルタミン酸の摂取量は1日6グラム
世界保健機関(WHO)では、グルタミン酸の1日の摂取量を6gまでと定めています。
日本人が普段摂っているグルタミン酸の量は平均して1.5gほどなので、普通の食生活を送っている分には問題ありませんね。
どんな栄養効果がある食品でも、食べすぎには気をつけましょう。
まとめ
これまで、グルタミン酸の量は昆布やかつお節以外にはあまり計測されてこなかったそうです。
今回、たけしの家庭の医学では、「いりこ」「サバ節」「アゴ」「干ししいたけ」のだしのグルタミン酸の量を計測します。実際の結果がわかりましたら、詳細な情報をアップしますね^^
専門機関と連携し科学的に研究しているのが、ミシュラン3つ星に輝く京都の老舗料亭「菊乃井」の三代目社長の村田吉弘さん。栄養成分を最大限に引き出す出汁の取り方も教えてくれますよ。
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