薬味といえば、わさびに生姜、ネギ、みょうが、青じそ、など思い浮かびますね。
薬味には、「薬」とついているところからも、様々な効果効能を発揮するものが多くあります。
今日は、薬味の中でも「ゴマに血液サラサラ効果が期待できる」というところにスポットを当てて、徹底的に調べてみました!
11月10日(土)放送のジョブチューンでは、『冬の病気予防に効果絶大!本当に体に良い『薬味』SP』が放送予定です。
血液サラサラ効果が期待できる薬味はゴマ!
白ごまや黒ゴマ、最近では金のゴマなどもありますが、ゴマって実は3,000種類以上もあるんだそうですよ!ご存知でしたか?
そんなゴマですが・・・。
主成分としては、50%が脂質、20%がたんぱく質、ほかは必須アミノ酸や不飽和脂肪酸などをバランスよく含んでいます。
『ゴマ』は、コレステロール値を下げて、血液をサラサラにする効果がある薬味の1つです。
ゴマには「ゴマセサミン」という抗酸化作用を持つ成分が含まれていて、悪玉コレステロールの悪影響を緩め、悪玉コレステロールを体内で作りにくくするという効果が期待できます。
血液がサラサラになることで、血液の流れがスムーズになり、心筋梗塞や脳梗塞といった血管の病気の予防効果が期待できます。
超悪玉コレステロール
悪玉コレステロール(LDL)が増える原因として、肝臓の働きが弱くなることがあげられます。
ただ、悪玉コレステロール(LDL)が少なくても心筋梗塞や脳梗塞の発症の報告は数多く報告されています。
最近の研究でも、悪玉コレステロール(LDL)の量ではなく、質が原因となっているのではないかと考えられるようになってきました。
そこで注目されるのが、老化の原因となる「活性酸素」。悪玉コレステロール(LDL)が、活性酸素と結びつくことで超悪玉コレステロール(酸化LDL)に変化。
この超悪玉コレステロール(酸化LDL)が、血管をふさいでしまい血液の流れを妨げてしまう可能性があります。
これが悪化すると、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすということになります。
セサミン
胡麻に含まれている、「抗酸化物質セサミン」によって、コレステロールを下げる効果が期待できます。
セサミンは、体内に入ると活性酸素を取り除く力をアップさせる成分に変化することがわかっています。
実際に、平田文彦医師が実験を行っていて、
- 20代から40代の高脂血症(常時、コレステロール値が高い)の患者12人を2グループに分ける
- 一方には、胡麻にも多く含まれるビタミンEだけを摂取してもらう
- もう一方には、ビタミンEとセサミンの両方を摂取してもらう
- 8週間後にコレステロール値を測定
この結果、
- ビタミンEだけのグループは、悪玉コレステロールが1%程度増加、善玉コレステロールが1~2%減少した
- ビタミンEとセサミンのグループは、悪玉コレステロールが12~13%減少、善玉コレステロールが5%増加した
という、セサミンを摂取することで悪玉コレステロールが減り、善玉コレステロールが増えるという、ベストな変化が見られました。
この実験に関しては、人数の少ない中での試験結果なので、科学的な証明としてはまだ不十分だそうですが、今後に大きな期待ができる結果になっています。
セサミンによって、体内の悪玉コレステロールが減り、善玉コレステロールが増え、血液の流れが正常になる効果が期待できる、ということです。
不飽和脂肪酸
ごまの成分の約半分は脂質なんです。
ごまの脂質は、リノール酸やオレイン酸といった「不飽和脂肪酸」です。
不飽和脂肪酸には、コレステロールを溶かして体の外へ排出し、コレステロール値を下げる働きがあります。体にとって、いい油なんですね。
ただ、この不飽和脂肪酸は体で作り出すことができず、食品から摂取するほかありません。
ごまは、普段の生活の中でも取り入れやすい薬味ですよね。さっと振りかけたり、和えてみたりして積極的に食べていきたい食品です。
カルシウムが牛乳の12倍も!
ゴマ100g中に、カルシウムが1200㎎含まれています。
これは、牛乳の約12倍だそうです。
白ごまと黒ごまに違いはある?
白ごまと黒ゴマでは、ごまに含まれる通常の成分である鉄分、ビタミン、カルシウムといった栄養に関しては、さほど変わりはありません。
ただ、セサミンの量が若干異なります。
ゴマの色が黒いということは、抗酸化作用をもつポリフェノールが多く含まれているといえます。また、白ごまには含まれない、新しいセサミンの一種が含まれているのではないかということもわかってきているようです。
なので、抗酸化作用を期待する場合には、黒ゴマを選ぶほう良いかもしれませんね。
ゴマを効果的に食べる方法とレシピ
ゴマの表面は、固い皮でおおわれています。さらに、小さいので口の中でも噛み砕けずに飲みこんでしまいます。そのまま食べても、消化されないで体の外に出て来てしまいます。
ポイントは、「ゴマはよくすってから食べること」です。
ゴマを擦ることで、消化吸収がされやすくなり、しっかりとゴマの成分を摂り入れることができます。
胡麻和えやお吸い物に入れたりすると、効果的に食べることができますね!
すり胡麻で✿とろとろ黒ごまプリン
【材料】
- 牛乳 450ml
- ★砂糖 大さじ3
- ★蜂蜜or練乳 小さじ1 (なくてもOK)
- ★黒すりごま 大さじ5
- ゼラチンパウダー 5g
【作り方】
- 鍋に牛乳を入れて火にかけ、★を加えて混ぜる。
- 沸騰する直前に火からおろし、ゼラチンパウダーを振り入れてよく溶かしたら、鍋底を氷水にあてて粗熱をとる。
- 温度が下がりとろっとしてきたら型に流し込んで冷蔵庫へ。
☆ コロコロチーズにすりごま ☆
【材料】
- プロセスチーズ (キャンディチーズ) 1個 (2個)
- すりごま 小さじ1/2 〜
- 【使う物】爪楊枝 or 竹串・サランラップ適量
【作り方】
- チーズをお好みの大きさにカットする。(我が家はプロセスチーズなら2×4カット)
- サランラップを20cm程度広げ、中央にチーズとすりごまを乗せる。上で縛り、指でふさぎ、軽くフリフリ〜♪
- 満遍なくごまがまぶせたら、出来上がり♪表面を軽く押さえると、ごまの付きが良くなります。
豆乳とすりごまの簡単ごまダレ♪
【材料】
- 醤油 50cc
- みりん 50cc
- 無調整豆乳(飲む大豆) 100cc
- 水 100cc
- 白すりごま 好きなだけ
【作り方】
- すりごま以外の材料をすべて合わせ、レンジで1~2分チンまたは小鍋で沸々するまで煮立てる。
- すりごまを好きなだけ加えて出来上がり。
血液サラサラ効果のある薬味は胡麻!コレステロールを下げる効能のまとめ
小さなゴマの粒には、大きな効果があることがわかりました。
ただ、悪玉コレステロールを減らすだけではなく、善玉コレステロールを増やすという可能性もあり、これからも期待が高まるゴマの成分。
ゴマの栄養成分を効果的に体に吸収させるためのポイントは「すりつぶす」ことです。
そのまま食べても、ほとんど栄養が吸収されずに体の外に排出されてしまうので、気を付けましょう。
11/10のジョブチューンでは、さらに詳しいゴマの栄養効果について放送が期待されますね。情報が分かりましたら、随時更新していきたいと思います^^
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