味噌汁って、塩分が高くて高血圧の人は食べちゃダメ!というイメージが強かったですよね?
それがなんと!!今は、みそ汁に血圧を下げる効果があるという常識に変わっています!
しかも、みそ汁にレモンの絞り汁を加えるとさらに高血圧予防の効果がアップ!するっていうから、またビックリ!
みそ汁にレモン汁なんて、今までならあり得ない組み合わせですよね?
というわけで今日は、なぜみそ汁とレモン汁の組み合わせると高血圧予防にいいのか、効果的な食べ方などをご紹介していきます。
日本人ですから、やっぱりみそ汁って飲みたいですよね。もう高血圧だからといって我慢する必要もありませんよ^^
みそ汁が高血圧の予防に効果がある理由
みそ汁が血圧を上げるというのは、今や間違った常識です。
共立女子大学の教授や学生の研究によって、みそ汁が高血圧の予防に効果があるのかが明らかになりました!
味噌には血圧を下げ、塩分を排出する成分があった
味噌は、大豆・麹・塩を発酵させて作られていて、1,500種類もの栄養成分が含まれています。
そして、その中でも
- 血圧を下げる・・・大豆由来の成分
- 腎臓から塩分を排出する・・・麹由来の成分
が含まれていることを、学生たちが研究でも見つけました。(その成分については、まだ研究途中だそうです)
実際に、人間にみそ汁を飲んでもらって調査した結果からも
- 約3カ月間毎日2杯のみそ汁を飲んでも血圧に全く影響がなかった
- みそ汁を飲む頻度別に調べても、飲む頻度によっての血圧の影響もなかった
と、みそ汁を飲むことによって血圧があがるという関連性はあまりないということがわかっています。
メラノイジン
味噌の茶色を作っている褐色色素をメラノイジンといいます。
メラノイジンは、血圧を上げるホルモンを作る酵素の動きを抑える働きがあると言われています。
味噌を仕込むことで、”発酵”や”熟成”が行われますが、この発酵と熟成の経過のなかで、原料の大豆が分解してできるアミノ酸が糖と反応して褐色に変化します。
メラノイジンはこの時に初めて作られる物質です。
この反応が十分に起こった味噌ほど、メラノイジンが増え、赤茶色い濃い色の味噌になります。
つまり、仕込んで間もない味噌ほど白く、熟成が進んでいくほど赤く濃い色の味噌になるというわけですね!
また、味噌のメラノイジンには”血圧を下げる効果”だけではなく、
- インスリンの分泌を促進して、糖尿病の改善
- 血糖値の上昇と下降の差を抑えて、糖尿病の予防
- 強力な抗酸化作用で、老化の予防
といった効果も期待できると言われています。

みそ汁+レモン汁で高血圧予防の効果
みそ汁は、血圧を下げる効果があるということがわかりました。
では、なぜみそ汁にレモン汁を入れると、より高血圧予防の効果がアップするのか?ということにスポットを当ててみましょう!
レモンのエリオシトリン
レモンの皮や果汁には、エリオシトリンというポリフェノールが含まれています。
血圧が上がってしまう原因の1つに、
悪玉コレステロールが血管の内側に付着して酸化し、動脈硬化となって高血圧になる
という流れがあるのですが、
エリオシトリンは、この悪玉コレステロールが血管の内側に付着するのを防いでくれるんです。
ビタミンC
さらに、最近の研究では、ビタミンCには血液中の余分な中性脂肪やコレステロールを減らす効果が期待できることがわかってきました。
中性脂肪やコレステロールを減らすと言うことは、血液サラサラ効果が期待できるって言うことですね!
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レモンに含まれるポリフェノールの一種エリオシトリンと、ビタミンCにも高血圧を予防する効果があるということがわかりました。
みそ汁の
- 血圧を下げる効果
- 塩分を排出する効果
- 血圧を上げるホルモンを作る酵素の動きを抑える働き
レモンの
- 悪玉コレステロールが血管の内側に付着するのを防ぐ効果
- 血液をサラサラにする効果
同じ、高血圧を予防する効果がある食品でも、体へのはたらきがそれぞれ異なるので、みそ汁とレモン汁の相乗効果が期待できることがわかりますね^^
みそ汁+レモン汁、高血圧予防に効果的な食べ方
みそ汁にレモンを効果的に入れる
レモンの高血圧予防が期待できる栄養は、皮と果汁に含まれています。
みそ汁にレモンを加えるときには、レモンの皮をすりおろしたものや、果汁を絞ったものを加えます。
レモンの皮のほうが栄養価が高いということもあり、レモンの皮を積極的に摂り入れるといいですが、輸入品だと残留農薬などの問題もありますよね~。
国産のものが手に入ったら、ぜひ皮ごとみそ汁に入れてみてください。
もちろん、果汁だけでも効果は得られるので、問題はありませんよ^^
スーパーなどで売っている、レモン果汁でも効果があるそうです。
みそ汁は1日何杯まで飲んでいい?
みそ汁は1日3杯程度であれば、体への影響はないとされています。
特に若い世代のみそ汁離れが進んでいる、といわれていますが、1日3杯までということなので朝、昼、夕、と三食にみそ汁を飲んでもOKということです。
たとえば、塩分は日中に体の中にたまります。
夕食でみそ汁を飲むことで、日中に体内にたまった塩分を、翌朝出すといった流れが期待できます。
塩分を体の外に排出させるという面を重視すると、夕食がベストなタイミングといえます。
その一方で、朝にみそ汁を飲むと良いという話もあります。
朝、みそ汁を飲むことで得られる効果は、夜の寝つきが良くなる、代謝を良くして体温を上げる、脂肪燃焼などがあります。
血圧を下げる効果のあるみそ汁の具
血圧を下げる代表的な成分に”カリウム”がありますが、味噌にはこのカリウムはあまり含まれていません。
そこで、みそ汁の具を工夫することで”カリウム”を取り入れることができます。
- ほうれん草
- 里芋
- わかめ
- あおさ
- とろろこんぶ
- キノコ類
- じゃがいも
- かぼちゃ
- オクラ
などが、カリウムを含んでいるので、みそ汁の具にすると塩分を体外に排出させる手助けをします。
また、わかめなどのヌルヌルした食材に含まれている食物繊維は、食塩を摂取したことをナシにしてしまう効果が期待できます。
上手に具材を選ぶことで、さらに健康的なみそ汁を飲むことができますね^^
ちなみに、みそ汁の具の栄養はみそ汁の中に流れ出てしまうので、汁まできっちり飲むことが栄養効果をバッチリ発揮させるポイントです!
インスタントのみそ汁でもいいの?
ちゃちゃっと食事にみそ汁を取り入れたいから、インスタントのみそ汁でもいいのかな~?と思ったのですが、インスタントのみそ汁だと添加物などが心配になりますね。
たとえば、遺伝子組み換えの大豆が使われていたり、酒精(アルコール)、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤V.E、凝固剤などといった添加物が使われている可能性があります。
インスタントのみそ汁を利用するときには、しっかりと表記を確認しましょう。
また、自宅で簡単にみそ汁の作り置きもできるんですよ^^
▼”スペシャル味噌”の作り方

順天堂大学の小林教授が提案されている「長生きみそ汁」です。やはりみそ汁が健康に良い!と言われています。
”スペシャル味噌”という小林弘幸先生のオリジナルのみそレシピも紹介しています。冷凍保存ができるので、インスタントみそ汁代わりにぜひどうぞ!
まとめ
2019年3月12日の「この差って何」では、「味噌汁にレモンを絞るのが体にいい!最新健康常識に菊池桃子も仰天SP」が放送予定です。
みそ汁にレモン・・・味ってどうなの?と思いますよね。
これが意外にもおいしいという声が多く聞かれます。
レモンの酸っぱさはそれほど感じることなく、爽やかな味わいになるそうです。ユズが入っている感じ、という感想の方もいました。
レモンの香りは皮にあるそうで、レモン汁には香りはありません。香りを楽しみたいかたは、レモンの皮も入れてみてくださいね^^

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